結婚する時、特別なプロポーズもなければ、婚約指輪もなく、結納も貯金もなく、借金だけ抱えてきた主人でした。

当時はただ好きだったので、そんな周りのことなんて関係ないと思い、結婚出来るだけで幸せと感じてしまっていたのですが、冷静になって考えると、条件悪すぎたかも、と思ったのです。

周りの友人を見れば、サプライズプロポーズがあったり、「いらないって言ったんだけどね」と言いながらダイヤの指輪をもらったことを嬉しそうに話していたり、結納をしっかり済ませた話をしていたり。

それに比べて、私の主人は、プラスと考えられること何一つせずに、マイナス要素の借金だけを持ってきたのです。その借金も結局は私が独身時代の貯蓄で返済しました。

さらに結婚指輪も買えない主人に変わって、私が二人分購入したのです。

その瞬間は何も考えずに喜んでお金を出していましたが、やはりよく考えるとおかしいです。

それ以来、チクリチクリと「プロポーズなかったよね」「婚約指輪もらえなかったな」などと主人に伝えるようになりました。

けれど、「まあ、過ぎたことは気にするな」と笑っているだけの主人。

仕方ないと諦めるしかなかったのですが、やはりどこかで引っかかっていたんです。

子供たちに「プロポーズは?」と聞かれても答えられないし、親せきの結婚式などではめるようなダイヤの指輪なんてないし、結婚秘話、なんて素敵なものもないのですから。

時が経てばたつほど、プロポーズと婚約指輪欲しかったなと思うようになっていきました。

そして、迎えた10年目の結婚記念日。

少しの期待もせずに、とりあえずケーキだけ用意して、普通の結婚記念日のお祝いを行ったのですが、その時、主人は子供たちの前で、「今後もずっと一緒にいてください」と、プロポーズをしてくれました。

「あのころ出来なかったから」と、改めて言ってくれたんです。

さらに、小さいけれどダイヤの埋め込まれた指輪を取り出して、私の薬指にはめてくれました。

どうやら、この日のために、頑張って貯蓄していたようなのです。

全く期待していなかったサプライズに驚きと喜びで、号泣してしまいました。

こんな素敵なこと出来るような人ではないんです。照れ屋でキザなセリフなんかも決して言えない冷めた人なんです。

なのに、私のために、10年越しに言ってくれたプロポーズ。

どれだけの勇気が必要だったかと思うと、その気持ちに感動せずにはいられませんでした。

本当は最初に言ってほしかったけれど、もう大満足です。
 

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